ツーリングレポート

1996.8.22更新

BY.NORIHITO DEWA


東北一人旅

1996年8月12日〜17日



8月12日 晴れ

名古屋〜軽井沢〜高崎〜日光〜喜多方

いよいよ、待ちに待った、東北への出発だ!!

はやる気持ちを抑えながら、荷物をくくりつけ、いざ出発。

名古屋インターから中央道へ、諏訪湖のサービスエリアで休憩、そこで知り合った、XLRとFJ1200氏に喜多方は今日中は無理だ、と忠告を受ける、(あくまで目標ですよ)八千穂、佐久市内を抜け、軽井沢へ、ここがあの軽井沢か、碓井峠で、思わず猿をひきそうになり焦る、危ないぞ!!死にたいのか!(私は、人間になれなれしい野生動物には厳しいのであった)横川にてかま飯を食う、かま飯はうまかったが、ナメコ汁はぺけ。かなりのペースで走ったおかげで、1時には高崎、そして日光へ、渋滞と戦いながら、鬼怒川、そして会津へ。

会津に着くと、すでに夕方、買い出しを済ませキャンプ場へ、しかしこの後重大なトラブルが!!、何げなく、フロントブレーキをかけると、あれ?ブ、ブレーキがない!!何とかバイクを止め、チェックをする、ほんの500メートル前までは、止まっていたのに??、そこで発見したものはブレーキパットがない!!パットをロックしていたピンがゆるみ、パットが片方無くなっていたのだった!!、約1時間の大捜索の末発見、よっかたー一時は血の気が引きました、600キロ以上ブレーキなしでは帰れないもの、しかし、このツーリング、この先もトラブルだらけになるのであった。

修理を終え、気を取り直して出発したのだが、キャンプ場がない!!仕方がないので、先に行くことにし、喜多方へ、まっ暗の中、絵原湖のキャンプ場に着く、水戸ナンバーのKLX氏とキャンプをする、管理人さんが親切で、山菜などの差し入れをもらう(もちろん調理済み)ジャーマンポテト中華風?とご飯で腹一杯、KLX氏は下戸らしく、一人で酒盛り、11時消灯。


8月13日 晴れ

喜多方〜米沢〜小国〜鶴岡〜酒田〜秋田


今日も快調!!、ばっちり起床!!、お茶漬けがうまい!!

朝食をさっさと済ませ、いざ北へ向かって出発!!

まずは米沢に向かう林道に入る(名前は不明)、狭く暗い道から明るいガレ場に出ると、あれ?、なんかバイクのバランスがおかしいぞ?、バイクを降りて点検、すると、テントがない!!どこで落としたのだろう、これはこの先はドカシーか?青ざめる顔(二日酔いのせいではない)またまた大捜索、またまた1時間の捜索後、発見!!、やはり、衣食住は大切だ。

米沢から朝日スーパー林道に向かうべく、小国に向かう、小国から林道へは少々、イヤだいぶわかりにくい、何とか迷いながらスーパー林道へ。スーパー林道は、最初のうち、舗装化かが進みがっかりしたのだが、10キロほど進むとダートになり、路面よし、景色よしの、かっとびダートだ、途中水戸から来たKLX氏とセローに乗ったその彼女(奥さん?)と水場で話、うらやましく思いつつ一人出発、朝日スーパー林道の出口で、私のバイクを指さす人がいる(???)どうしたのか聞くと、「ナンバー無いよ」ええ!!確かに後ろを見ると、ナンバーが四分の一ほど、無くなっているではないか!!でも気を取り直して出発、探したって見つかるものでもないし、それに、前の落とし物に比べれば、些細なこと?もう私を止めるものはない、とばかりに鶴岡市へ。

鶴岡から、酒田市まで退屈な国道を走る。

酒田では、出羽探しをした、見つかったのは、酒と、自動車学校だった。一時間ほどうろうろして、秋田へ向かうことにした、ここでも誤算が・・・、秋田へは、1時間ぐらい見ていたのだが、実際には、2時間以上かかってしまった、しかし、途中の鳥海山が綺麗だったし、まあいいか。

秋田に着いてから、キャンプ場探し、田沢湖まで行く予定だったので、キャンプ場のあてがなかった、そこで、目に飛び込んだのは、コンビニに止まった(しかも、私の地元でおなじみの、サークルK)荷物満載した1000RX、一緒にキャンプすることに、かれは、札幌から来たそうだ、今夜のキャンプ場は、太平クアリゾートザブーンだ、大きな建物があったので、風呂はないかと探しに行ったが、ここはプールだった、風呂代わりに入っても良かったのだが、1000円はちと痛い、風呂は我慢で、飯の支度、今夜はインデアンスパだ、1000RX氏と酒盛りして寝る。


8月14日 晴れ

秋田〜田沢〜弘前〜五所川原〜津軽半島〜金剛崎


5時起床、撤収オッケーさあ出発だ、まず目指すは、田沢スーパー林道だ!!途中、通行止めの看板があったが、無視無視、まあバイクならいけるでしょう、途中小さな崖崩れを越え、峠のトンネルを抜ける、と、倒木が、大したこと無かったので、クリヤー、すぐ道が無くなっていたが、ここも、押しが入ったがクリヤー、今度は、あれ?ガードレールが変だぞ、近づいてみると、橋がない!!正確には橋はあるのだが、1メートル以上下に落ちている、これでは通れませーん。

結局引き返して、河北林道へ、前半はハイスピード、ゴーゴーいけいけ林道、中盤は砂混じりで狭くなる、峠で、水戸ナンバーのKLXと合う、彼もこの先私とほぼ同じルートだそうだ、原生林の中を通って、林道の出口へ。

国道を移動し、次なる林道は、田代相馬林道だ、途中、行きたい林道もあったのだが、とても私の日程では行けそうもない。林道に入り、いよいよ青森へ!!結構走りやすい林道なので、さくさくと県境へ、記念写真を撮っていざ出発、ペースもあがってきたところで巨大倒木発見!!、発見が少し遅れたので避けられるか!!、左の崖が上れそうだったので、かけあがる、何とかセーフ、そのまま倒木の反対側へ降りて一安心、マジでびびりました。

林道を抜けたところで一休み、反対からAXー1が来た、「この先大丈夫ですか?」そこで一言、「倒木があるけど、後は大丈夫、がんばれ」一息つけたので、龍飛崎へしゅっぱーつ。

岩木山を大きく迂回し、ストレートの農道へ、「ここは、北海道か?」と言葉が出るようなストレート、思わず記念写真をパチリ、海水浴でごった返した国道をひた走ると、やっと来ました龍飛崎、そして、あれに見えるは北海道、なんか今回は遠くに来た!!て言う実感が大きいです、食堂でウニ丼を食べ、階段国道を見た後、いよいよ南下!!目指すは金剛崎の露天風呂。

来た道をひたすら帰り、今度は、101号でさらになんか、何とか沈む夕日を温泉で見たかったのだが、キャンプ場に着いた時点で辺りは真っ黒、とりあえず風呂風呂と金剛崎へ、露天風呂はもちろん真っ黒、ここで知り合った岩手から来たライダーによると、夕方は結構込んでいて、(みんな考えることは一緒)しかも、素っ裸は彼だけだったらしい。

キャンプ場に戻り、XLR氏とKLX氏と酒盛り、彼らにして、いつの間に作っていたの、と言わせる早業で、食事、今日は、ジャーマンポテト(普通の味)と中華スープ(怪しい味)明日はどうせ台風なので、遅くまで起きていました。


8月15日 雨のち曇り

金剛崎〜秋田〜酒田〜新庄〜山形


今日は朝から台風だ!!と、思っていたのだが、撤収時点では曇り。台風と戦う準備を済ませ、いざ出発!!

八郎潟辺りから本格的な雨風となる、秋田をすぎ、しばらく行ったところでしばし雨宿り、そこのおじさんと1時間ほど話をしていたら雨もやみ、先を急ぐ。酒田に着くと、土産物を買う(ほとんど酒)宅急便の手配を済ませ出発すると、出羽大橋の看板が、吸い込まれるようにそちらに向かう、そういえば、死んだ親父が、酒田に出羽大橋があって、工事に携わった話をしてくれたな、とおもい、感慨にふけりながら、しばしぼーとする。

出羽大橋を後にし、最上川沿いに、新庄へ、雨が降ったりやんだりしていたので、今日はひたすら走り込みを決め、温泉の看板に後ろ髪を引かれつつ先を急ぐ、村山市に入る頃には、すっかり天気も良くなり腹ごしらえに、焼きおにぎりと、こんにゃくを詰め込み、山形へ、ここまで走ってすでに夕方、明るいうちに今日はキャンプできそう。

古龍湖キャンプ場は、うれしいことにただ、無料でした、今日は昨日の余り物とスパゲッティと、中華スープ(くせになりそう)酒盛りの相手がいなくて早く寝てしまう。


8月16日 雨のち晴れ

山形〜日光〜高崎〜御荷鉾


出発ご、しばらく走ると雨、会津若松までずーと雨、天気予報じゃ言ってなかったのに。とりあえず、らーめんを食べなきゃ失礼だとばかりに、ラーメン屋で朝食。あとは、来たときと同じ道なので、なーんにも考えずに日光は、鬼怒川へ、今回の旅は、温泉が少ない!!と言うことで今日はゆっくりすることに、スタンドのおじさんに露天風呂を教えてもらい、おんせんへ。

ヴィラ鬼怒川は、真っ昼間と言うこともあって、私一人、十分ふやけたところで、管理人のおじさんとしばし談笑、日光を後にする。それにしても、猿軍団への道の渋滞はすごかったな、雨がやんで、日が出てくると、当然熱い、たまらん、早く山へ!!

今日も日が出ているうちにキャンプ場に何とかたどり着く、御荷鉾高原荘は、バンガローしかなかったのだが、何とかテントを張らしてもらい、一息着く。米がないので、今日もスパ、カレーぶっかけスパと今日も中華スープ(ただしいつもとアレンジが違う)あと枝豆とビール、今日でキャンプも終わりだ、明日はもう名古屋か。
8月17日 晴れ

御荷鉾〜中津川林道〜蓼科〜諏訪〜飯田〜名古屋


いよいよ最終日、まずは軽く御荷鉾林道を走る、路面はフラットでよいのだが、舗装化がすごい、ここも、近々全部舗装されるのかなぁ。

次の中津川林道は、こっちの方がおもしろい、でも、とても遅くて、なかなか道を譲らないアストロがいたりして走りにくい、しかも、窓から灰なんか捨てている、これだから、たばこ吸うやつは・・・・、おまえなんか山に来るな!!と、軽い怒り覚えたが、走っているうちに機嫌も直り蓼科でそばを食う、そこにいた、XR氏と、CRM氏と改造などの話で盛り上がる。

諏訪に降りたら、一度行ってみたかった片倉館へ、駐車場バイクは無料だってラッキー、最後の汗を流して、一路名古屋へ、昔白バイに捕まった19号をはずして153号でひた走る、日が暮れるころ無事帰宅、ホントにお疲れさまでした。

あすは、天竜にツーリングだ!!



 総走行距離=2800キロ予算=20000円(ガソリン代別)


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