2000年 ペンションありす 雪中ツーリング


去年は、事情があってできなかった「ペンションありす」行きの雪中ツーリング、
今年はいつもよりもちょっと早い時期ながら決行することができ、今世紀のツーリングの締めくくりとなったのであった。


今回の参加者
 私(NORI)ことこのHP管理人 KLX250SR
 シェフ XR600


 出発

今年は例年よりもちょっと暖かい朝に出発になった、回を重ねるごとにこのツーリングも慣れてきたのでそれなりに装備も充実してきたこともあるのだろう。
もちろん、いつもよりもちょっと早い時期のツーリングと言うことも暖かく感じる一つの原因なのだろうか。
ともかく、寒いよりはましなので快適なツーリングを楽しめる。
いつものように中津川までは高速を使い恵那峡SAで休憩、駐輪所でしばしBMW氏と話をしてから出発、後は19号で北上だ。


 今回の相棒

今回も寒中(雪中?)ツーリングと言うこともあって、いつも以上に出発前のバイクの整備には気を遣った。
今回の使用バイクはいつものようにKLX250SRなのだが、エンジンオイルを柔らかい物(0W−40)に替え、クーラントも濃い物(6:4)に交換、ラジエターの3/1ほどをガムテープで塞いだ。
あとは、寒さ対策のハンドルカバー(効果絶大!!)GPS、時計、無線機のフル装備だ。
ライダーの方の寒さ対策は、オンロード用のフルフェイスに、新素材の肌着、MXジャージ、長袖シャツ、薄手のトレーナー、袖無しフリース、ジャケットのインナー、ウインタージャケットに、オーバーパンツと言った出で立ちだ。
相棒のシェフも似たような物、今回は使い捨てカイロやヒーターグリップの出番はなかった。
ちなみにグローブもいつものMX用で、冬用グラブの出番も最後まで無かった。
 シェフは、1週間ほど前に納車となったXR600、
何速に入っているか分からないパワーが魅力で、600CCも有るのに林道を普通に走れる化け物ぶりが果たして吉と出るか凶と出るか?


 信州と言えば

快調に国道19号を北上し、いよいよ信州へ。
ここまで来たのだから「やっぱ蕎麦でしょ」と言うわけで、寝覚ノ床にあるソバ屋「寿伊舎」に寄る、
ここは19号を北上するときに毎回寄っている定番の店だ。
寒い時期なので温かい蕎麦と行きたいところだが、私は冷たい蕎麦が好きなので今回も「ざるそば」だ。
この寒さなのでさすがに眺めのいいテラスで食べるわけには行かず、ストーブの近くを陣取って外からは暖かく中からは冷たく蕎麦を楽しむ。。
寝覚ノ床まで来れば直線距離だけで言えば約半分だ、
だが、この先は山の中を走るので直線的に来たここまでとは違って距離が自然と伸びる上にアベレージも落ちるので先を急がねば。


 やっぱり雪中ツーリング?

今回は今までの中でも比較的暖かく、木曽福島まで来ても周りに雪などまるでなく、比較的速いペースできものだからちょっとだけスケベ根性を起こして「林道に行こうか?」と言うことになり、木曽福島から国道361号に入り月夜沢林道に向かう。
途中に「木曽福島スキー場」が有ったのだが雪はほんのちょっと、どうやら今日スキー場開きのようだ。
しかし、安心して走れたのもここまで、トンネルを抜けるとそこは雪国ではないが、シャーベット状になった雪が道路の上に広がっている。
そのまま無視して林道には行っていくとそこは雪、林道に入る前に二人で「お互いいい年なんだから無茶はやめようね」と話していたのもどこかに吹っ飛んで、ひたすら奥に入っていったが、積雪が20センチを越えるところで引き返すことにした。
ありすまで直線距離で10キロ、まあ、そんなもんだ。


 ありすに到着

林道と国道361号を引き返し、木曽福島まで引き返した後もう一度改めて国道19号にて北上、ありすまで直線距離で約25キロまた増えてしまった。
林道でことのほか時間を食ってしまったので、塩尻経由ではなく薮原から県道でショートカットをはかることにした。
ところがこの県道もくせ者で、峠はしっかり一面シャーベット上になった雪道、めちゃくちゃ滑ると言うほどではないがいつ滑り出すかわからないので結構冷や汗ものだ。
何とか峠をすぎて奈川ダムまでくれば雪の方もすっかり姿を消してしまい快調に走れるようになった。
ここまでくればありすまでもうちょっと、おみやげを途中で物色しながら午後4時頃アリスに到着した。


 おきまりのコース

とりあえず無事ペンションありすに着いたのでここからはおきまりのコース、ゆけむり館でのひとっぷろだ。
外はしんしんと雪が降ってきてはからずも露天風呂では雪見酒となった、これは明日の朝はつもるかな?と、心配しても始まらない、
こうなったらむしろこの雪を楽しんでしまおうと、つい、長湯になってしまうのだった。
長湯の後は風呂上がりの一杯とこれまたおきまりの缶ビール、
この後は運転する予定はないので(あっても乗りたくないぐらいの外は雪なのだが)シェフと二人で乾杯しながらのくつろぎタイム、
体だけではなく精神的にもリラックス。
あんまりのんびりしすぎて迎えにくる時間に遅れそうなりあわてて外に出て迎えに来てくれたオーナーのハイエースに乗り込むのだった。


 くつろぎの夕食タイム

温泉から帰ってくると夕食の準備が整っていたので早速の夕食タイム、
今日はわれわれしか宿泊客がいないので貸し切り状態なのですっかりくつろぎ、次々とワインを飲み干していくのだった。
もちろん食事もしっかり堪能させていただきました、
それにしても、何度もありすにはお世話になっているのだが、いままで毎回違うメニューが出てくるのには驚かされる、オーナーの努力が伺える。
さすがに疲れもあったので早めに消灯することにした、
走って飲んで食って「おやすみなさ〜い!!」


 積雪の朝

朝起きてまずやったことは、「雪は積もっているか?」と言う確認だった、
昨日夕方から結構雪が降ったので心配だったのだ。
結果は、しっかりと積もっていたのだ、しかし、オーナーの話によると県道は積もっていないそうなので、
とりあえずそこまでの数百メートルがんばればいいのだ。
そうなると気楽なものでせっかくの雪を楽しまない手はないのである、
ありすの番犬(?)ベルも大喜びで走り回っている、正に、「犬は喜び庭駆け回る」だ。
すっかり準備も終わってバイクも掛かりが悪かったが何とか無事エンジンの暖気も済んでいざ出発!!
お世話になりました。


 積雪路

県道に出るまでは、こんな感じでしっかりと雪中行軍、
距離が短いのでこうなったら思いっきり楽しむべくわざとホイルスピンさせたり、ブレーキをロックさせたり、
「どひゃー!」とか言いながら結構楽しい。
しかし調子に乗りすぎるとひっくり返るので(前歴ありしかも2度も)ほどほどに。
県道に出た後は少々シャーベット状の雪が残っている物の、時に心配するほどのこともなく順調に国道までたどり着く。
国道まで出ればこっちの物、すっかりドライな路面のおかげですいすいと山を下っていくのだった。


 酒屋

調子よく下ってきて行き着く先は酒屋、
木曽にはいろんな地酒がありどれも私好みの酒でいつもここまで走った来たときは買って帰るのだ。
もちろん今回もしっかりと買っていくのだ、
店員さんの話では今年は「夜明け前」が良いそうなのでここは素直にそれに従うことにする、
それと吟醸の計2本。
シェフの方も何本か買っていたのだがはっきり言って買いすぎ、
3本!?も買うなって、積めないじゃん。
仕方なく私のデイバックに3本もの酒瓶が入ることになったのだが結構重い、
「酒を積めばこけない」と言うジンクスがあるので重くても我慢我慢。


 帰路

標高が下がるとすっかり雪の気配もなくなって、
国号158号から19号にサラダ街道でショートカット、
なぜサラダ街道か???謎は残ったのだがあんまり気にしないと言うよりも、
雪はなくとも寒さは残っているので思考回路も麻痺?してるのでどうでも良いことだった。
19号に出るとますます快調、流れもそこそこ速く調子よく走れ、
日が暮れる頃には中津川を通過していた。
名古屋まではもうちょっと、と、言ったところでなんと雨!!!!
参ったなぁとは「雨男」と回りで噂のシェフ。
わたしは「・・・・」
どちらにしても合羽を着るぐらいならこのまま走りきった方が良さそうなので、
二人とも無言で家路につく。
そして家についたのは夜8時、防寒着を着ていたおかげで中までは濡れなかったが、
外からはしっかり濡れ鼠、かっこわるい帰宅になったのでした。


総走行距離 約500キロ
燃費      約25キロ
費用      約20000円(ありすでの宿泊費込み)


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