天竜ツーリング

2000.11.18

子供が風邪をひいて旅行に行けなくなったので、空いた予定を利用して久しぶりに一人で林道ツーリング、行き先は久しぶりの天竜スーパー林道だったのだが、、、、


今回の参加者


 前回の仕返し?

このごろツーリングに行く予定を立てると、毎回何かあってツーリングができないので、今回は前日思いついたようにツーリングの行き先を決めたのであった。
で、今回の行き先は「天竜スーパー林道」だ、この林道は中部地方でも屈指のロングダートで日本のフォッサマグナの線上にも位置する林道で私もよく走りに行ったところだ。
天竜に行くには、先月タイヤがバーストした高速道路を走らなければ行けない、ちょっと気分的にいやだったが「前回の仕返し」とばかりに高速道路を疾走する。
だが、スピードがまるで違うので果たして仕返しになったどうか、何しろ制限速度よりも遅く走っているので(オフ車だともろに風を受けるので80〜90キロぐらいが走りやすい)、タイヤがバーストする心配はほとんどないのだ。
浜松西インターを出て152号線を北上すると「天竜スーパー林道」の看板が、いよいよ林道だ。


 ダートは?

林道の起点を過ぎるとひたすら秋葉神社に向かって登っていく。
神社を過ぎてその先の駐車場を過ぎるといよいよダートだ!!!、、、、
のはずが、「あれ???」、
いっこうにダートになる気配はない、
一本道なので迷うはずもないし、この見覚えのある景色は確かに天竜スーパー林道の筈。
首を傾げながら走っていると「この先工事中」の看板が、その工事現場からダートが始まっていた。
「これですよ、これ」と喜んでダートに突っ込んで「うおりゃ〜」と気合いを入れると終わってしまった、ダートが、、、、、、
ほんの200メートルほどの快感であった。
つまり、舗装化が進んでいたのだ、
そのご、こんな感じで2度ほどダートがあった物のいずれも数百メートルで終了、「やられた!!」


 溜まる鬱憤

舗装化されたことによって多くなったのは観光の車だ、
ダートだったときにはほとんど車が走っていなかったが舗装化されたことによって一気に観光化が進んだようだ。
だが、ちょっと残ったオフロードも走るわけで超遅いのでたまらない、ポルシェだってのろのろ運転なのである(もっともダート走るポルシェなんて初めてみたのだが)。
そのまま走り続けて、水窪ダム周辺ならもうちょっとダートがあるかな?と言った望みも想像以上に進んだ舗装化によってうち破られた。
こうなると溜まってしまうのが鬱憤、「こうなれば帰りに林道寄っていくか」とこの先のルートを考えながら走るのだった。


 佐久間ダム

スーパー林道を離れ、152号を走り県道を経由して佐久間ダムに向かった。
トンネルの中に「展望台」の看板があったのでそちらに入ると出たところに佐久間ダムに向かって展望台があった、
山の中にあるので、観光客もまばら、私も特にダムが珍しいわけではないので記念写真の後退散する事にした。
しかし、この先のルートが問題、
そのまま県道を走って富山村方面に向かっても時間がずいぶんかかったはず、そう考えると林道をもう1本走るなら早めに戻った方が良いのでちょっと引き返すことにした。
少し戻ったところから473号にて東栄町経由で設楽町に向かった。
日没は近いぞ急げ急げ。


 林道にてその1

何とか明るいうちに林道入り口についた、ここは私が勝手に「裏谷田口線」と呼んでいる林道で、設楽町からの入り口は国道257&473の設楽町役場近くから県道33号に入って、1`ほど走ったところにある橋を渡って「し尿処理所」が目印の林道だ、ダートの手前にある休憩所?で一息。
初めて気づいたのだが、ここに東京と大阪からの距離が記されていた、果たしてこれを見て東京や大阪に行く人がいるのだろうか?。
一息ついた後足助に向かって走り出す、分岐点で裏谷方面に折れてダートをひた走ったのだが、ちょっと気になったことが、
それは、分岐にあった「通行止め」のトラ柵だ、「通行止めとは言ってもバイクなら通れることが多いし」と無視して通り過ぎたことだ、
これが後の災難になるとは、、、、、、


 林道にてその2

ダートに入ってしばらくするとかなりのガレ場になってきた、「こりゃ初心者向きの道じゃ無いなぁ 」と、思いつつひたはしる。
さらに進と直径15センチほどの木が倒れていたり雨水が流れて道が大きくえぐれいたりしたが「この程度じゃ私は止めることはできん!」と、かえって調子に乗る始末、だが、それもここまでか、目前についに崖崩れが現れたのだ。
「う〜ん、これが原因か、、、」と、バイクを止めて道の崩れ具合を見に行くと、
「これなら通れる」と写真の赤い線で引いてあるラインを選択一人で崖崩れを越えるのだった。


 林道にてその3

何とか渡りきってひとまずほっとしたのだが、この寒いのに汗だくになる、私の腕ではやっぱり一苦労「なかなかバイクに乗るのって上手にならないなぁ」と、反省も。
渡りきってしばらくガレ場を走ると「またか!!!」、
そう、また道が崩れていたんですね。
また下見をしながらしばらく考える、今度は左側から40センチほどの丸太越えをするか、右側からバイクを横にしてバイクを引きずって木の下を通すか、、、
こんな時は自分の腕と体力と相談してルートを決める、「引き返すことは?」とは考えなかった、なぜならそこをバイクで走った跡があったからだ、こうなると、「俺も行ってやろう」と言った種類の訳の分からない意地もあるのだ。
結局バイクを押しながら何とか通過、またも汗だく。
かなり疲れる、何しろうっかり写真をtるるのを忘れたぐらいだ。


 林道にてその4

ついにその時が来た、前方には大きな崖崩れ、走れるルートは、、、、、、、無い、
もちろんバイクが走った跡もない、「なんだ、ほんとに通れないじゃないか!!」あたりまえだ、
分岐にそう言って柵があったじゃないか。
自分に腹を立てても仕方がない、さっき越えてきた崖崩れをもう一度越えるしかない、
しかももうすぐ日没、考えている余裕もない。
すぐにUターンしてもう一度崖崩れにチャレンジ、さっきは丸太を越えたのだが反対からはステアケースになるので木の下を引きずることにした、これは想像以上に早くクリヤできちょっとだけ元気になった。
次は最初の崖崩れ、これには手こずる、今度は丸太を積み上げた登り口を40センチほどバイクを上に上げなくては行けない、
もちろん乗ったままでは登れるはずはないので、押しながらクラッチをつなぎ思いっきりバイクを上の段に飛ばすことにした、
一発で決めないと変に引っかかったら登れない、飛ばしたときにバイクが壊れるかもしれないが何とかなるだろう、
「エンデューロでよくやったし、いくか!」と、クラッチをつないでバイクを登らせたのだが運悪くひっかかってしまい亀の子状態になってしまった、
「足場が悪かったし、仕方ないか、」とリヤタイヤの下に潜り込みバイクを思いっきり持ち上げて何とか乗せることに成功、
これでやっと帰れる。


 闇夜の疾走

ひとまず乗り越えた難関にほっとしたのかその後何でもないところでうっかり転倒、
ちょっと止まろうと足を出したところが低くなっていてそのまま転けてしまったのだ。
「ちょっと疲れたかな?」。
すっかり回りは真っ暗になったので早く林道を抜けなければ、と、急いで県道に戻って大回りして香嵐渓に出る、
調子よく林道を抜けていれば香嵐渓で温泉に入ってライトアップした紅葉を見つつ帰り道で鰻丼でも食べていく予定もすべておじゃん、
すっかり泥だらけになった姿で観光客でにぎわう紅葉を横目に見つつ家路に急ぐのであった。


総走行距離 360`
費用      4500円
燃費      25`


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